日本でカレーチェーン店と言えばカレーハウスCoCo壱番屋
通称「ココイチ」
そのココイチの元オーナーである私が、ココイチ時代に年間500店のカレーを食べ歩いた中で
ここは美味しいと思ったカレー店をオススメしていきます。
今回は東京都杉並区荻窪にある「トマト」です
この「トマト」をあなたにオススメする理由はこちらです
歴史
「トマト」は1982年に創業しました。およそ35年くらいの歴史あるカレー店です
荻窪のカレー店というと3大カレー店が有名ですが「吉田カレー」と「スパイス」
そしてこの「トマト」がトップ3として君臨してます
しかもここ「トマト」は食べログに掲載されている約850,000店の
全飲食店の中でもTOP500に入り!カレー部門では全国1位となっています
場所
JR荻窪駅南口から数百メートルなので徒歩数分くらいで到着します
しかし、あまりにも有名店の為に行列は必至です
開店は11:30ですがいつも開店直前には10人以上が並んでいます
早い人だと1時間前から並んでいる人もいます
店内は、カウンター席が3席、4人テーブル席が2つ、2人テーブル席が3つあります
席の案内を効率よく詰めて案内すればいいのですが、回転率は優先せずお客様の満足度を高めるため、ゆったりとくつろぎのある居心地の良い空間を提供することに重きを置いているので、たとえ一人でも4人用テーブル席に案内するという店舗運営スタイルです
もちろん相席などは案内しませんので、それがお店のルールと受け止め他の方に気兼ねなく食事を楽しむことができます
店主と奥様の二人のみでの運営ですが、実はこれが飲食店の究極の理想スタイルだと思います
このスタイルが永くお店を続けられるベストな形なのです
ですから、こちらに伺う際は、商品の早い提供・効率の良い客席回転率などは求めないでくださいね
列が並んでいたら1時間2時間は普通に待つということを念頭に置いて並んでください
しかし、それだけ並ぶだけの価値はあるカレーですので並んで損はありません
作り方
カレーは薬効のある34種類のホールスパイスを含む36種類のスパイスをブレンドし、1人前当たり香辛料12g、生姜(高知県産)13g、にんにく(青森県産)13gを使用して1週間以上かけじっくりと煮込みます
ライスはコシヒカリをミネラルやカルシウムが含まれたルカリイオン水を使用し、出来るだけ炊き立てを提供するため一度に多く炊かずに5~6人分くらいしか炊きません
それくらいカレー1杯1杯に精魂込めて作られています
メニュー
メニューは最も安いもので1950円から高いので4300円という価格帯です
お店のオススメ一番人気は上記写真の「和牛ビーフジャワカレー(辛口)」です
辛いのが苦手な人は「和牛ビーフカレー(中辛)」にしてください
ライスの上には、チーズとレーズンがのっていますがこれが食べ進めているうちに良いアクセントとして役割を担っています
カレーはコクと旨み、辛さ、苦み、香りが絶妙に絡み合い気品ある味に仕上がっています
見た目のドロッとしたルーは、見かけとは違い油分や塩分を控えているためしつこさ、濃さはほとんど感じられず
食べた後もさっぱりしています
肝心の“和牛ビーフ”は、柔らかくじっくり煮込まれていて口の中でとろけるような感じで絶品です
日本人の方が作っているということもあり、ドロッとした欧風カレーを日本人の舌に合うように作られた他では味わえない独特のカレーです
音楽のロックに例えれば
「ココイチ」のカレーが「ボンジョヴィ」
「トマト」のカレーが「ドリームシアター」
ココイチのカレーは万人受けするカレー
ボンジョヴィの音楽も万人受けする音楽
トマトのカレーは万人受けはしないが、非常に手の込んだ独特の風味で他では味わえない、真似の出来ない色々なカレー店を食べ歩いた人が最後に行きつくカレー店
ドリームシアターも万人受けする音楽ではなく、世界一の演奏力と独特な世界観で他のバンドは真似の出来ない追随できない世界一のバンド
音楽を知り尽くした人がたどり着く「ドリームシアター」
カレーを知り尽くした人がたどり着く「トマト」
「トマト」とはそんなカレー店なのでカレー店を食べ歩いてないカレー初心者の方が、いきなり行くのはとても危険です
なぜなら
いきなりここのカレーを食べてしまうと
他のお店のカレーを食べても「美味しい」と感じなかったり
「このカレーが日本一のカレー?」と感じてしまったり
両極端にわかれてしまうことでしょう
もし「トマト」に訪れるならこちらのオススメ20店舗を制覇してから行った方が「トマト」の味を奥深く味わえることができ、「トマト」の価値を確認することができるでしょう
オススメトッピング
他にオススメが「季節の野菜入り」をトッピングすることです
「野菜はかなりの量ですけど大丈夫ですか?」などと店員さんに聞かれるくらい大量の野菜がトッピングされます
じゃがいも・マッシュルーム・たまねぎ・ししとう・しめじ・アスパラガス・人参・レンコン・プチトマト・カブ・カボチャ・ズッキーニ・ゴーヤ・パプリカなど時期により多少かわりますが10~15種類の緑黄色野菜がこれでもかと言わんばかりに盛られてきます
もちろんどの野菜も旬で美味しく、かなりの人気商品なので売り切れになることも多いので早めに行くことをおススメします
人気のトッピングチーズを注文すると、こんな感じで表面を焼いてこんがり焼き目がついてプリンのよう
シーフードカレーは、こんなカニの爪が飛び出ています
こちらも人気のビーフタンカレー
どでかいタン肉の存在感がハンパない
けど見た目とは違いホロホロととろける美味しさ
絶品玉ねぎ漬けと福神漬け
こちらのカレーと一緒に提供される福神漬けと玉ねぎがまた絶品です
醤油で甘酸っぱく漬けられた玉ねぎがシャキシャキとした食感でカレーの合間に食べることにより、口直しになり口の中がリセットされまた美味しいカレーを楽しむことができます
限定デザート
平日のランチ限定でデザートがつきます
もちろん手作りで季節により旬のフルーツを使ったオリジナルのアイスです
これがまた美味しく、スパイシーなカレーで火照っている口の中を、甘さと冷たさで口の中を中和してくれます
行くならやはり平日のランチがオススメです!
まとめ
「トマト」の紹介いかがでしたでしょうか?
行ってみたくなりましたか?
色々と有名なカレー店を食べ歩いてから行ってみてください
そうすれば「トマト」の価値がどれくらいのものか実体験できると思います
是非一度「トマト」のカレーを味わってみてください
カレーの概念が覆ると思います
値段が高い分、それだけの価値は十分あります
「トマト」に行く日が来るまで下記動画で疑似体験をしていてくだい
「トマト」を体験すればあなたもカレーを語れます^-^
あとちなみになんですけど、ここの「トマト」あのミシュランガイド東京2016ビブルグマンに選ばれました
ミシュランガイドといえばあなたもご存じだとは思いますが、その星がつけられる店舗は、どれも高価格帯の高級店ばかりです
それを2014年から新しい評価指標「ビブルグマン」が導入されたのです
「ビブ」とは、ミシュランの白いぽっちゃりしたマスコット・ビバンダムの愛称で「グルマン」は、欲張りとか食いしん坊という意味です
それまでの星の評価には達しないけど、コストパフォーマンスが高く、5000円以下で調査員がオススメしたいレストランに与えられる称号です
しかも他にも全部で5つのカレー店がなんとその「ビブルグマン」に選ばれました
- 「共栄堂」→共栄堂の詳細はこちら
- 「イエロースパイス」
- 「トマト」
- 「スパイスカフェ」
- 「リゾットカレースタンダード」
の5店舗です
やはりあの日本最古のカレー店「共栄堂」も選出されていますね
「スパイスカフェ」はカレーの領域を超えていますね
「トマト」はもちろん、「ビブルグマン」を獲得した5店舗も是非食べ歩いてみてくださいね!
こちらはトマトの紹介動画です↓
住所 東京都杉並区荻窪5-20-7 吉田ビル1F
営業時間 11:30~13:30、18:30~20:30(売切れ次第終了)
定休日 水・木曜日
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