【ナイルレストラン 東京・中央区銀座店】タモリ・海老蔵など多くの芸能人が通うカレー店!元ココイチオーナーがオススメする美味しいカレー屋さんシリーズ⑩

ナイルレストラン 画像

日本でカレーチェーン店と言えばカレーハウスCoCo壱番屋

通称「ココイチ」

そのココイチの元オーナーである私が、ココイチ時代に年間500店のカレーを食べ歩いていた中で

ここは美味しいと思ったカレー店をオススメしていきます。

今回は東京中央区は銀座にある「ナイルレストラン」です

この「ナイルレストラン」をあなたにオススメする理由はこちらです

 

 

歴史

A.M.ナイル氏が1949年に日本初そして日本最古のインド料理屋として創業しました

彼を知る人はほとんどいないでしょう

日本が第二次世界大戦で敗戦し、その戦犯を裁く東京裁判の判決が1948年11月12日に下されました

その判事の中の一人であったインドのパール判事が

「ある国が他国と戦争をすること自体が犯罪とされたことは史上かつてなかった」

という結論から裁判自体に異論を唱えたのは有名な話ですが

そのパール氏を当時の日本・満州に詳しかったA・Mナイル氏が助けていたのです

福さん(@fuku0402)が投稿した写真


(写真の方が初代のA・Mナイル氏 まさに生きる伝説ですね)

A・Mナイル氏は、インドを帝国主義のイギリスから解放しようとする革命家の一人であり

日本に留学に来るが、1945年に日本が敗戦し1947年にインドが独立したときに母国に帰れなくなってしまいました

仕方なくナイル氏は「インドが独立したんだから、今度は自分が独立しよう!」

「日印親善は台所から」

という思いで

1949年に銀座の昭和通り沿いに「ナイルレストラン」をオープンしました

昭和通りといえば

私がココイチに入社して最初の配属店舗が「ココイチ秋葉原駅昭和通り口店」でした

当時この店舗は24時間店舗で

ココイチの全国の中でも1番売り上げる店舗で

それはもう忙しい店舗でした

このココイチお店からも「ナイルレストラン」は近かったので頻繁に通わせていただきました

A・Mナイル氏は、お店の運営自体は全くせず

実際には奥様の由久子さんが、寝食を惜しんで3年間に渡りお店を軌道に乗せました

3年後に由久子さんは、全てさっぱりナイル氏に経営を引き継ぎ完全な専業主婦となり

ナイル氏がお店を切り盛りすることになりました

しかし、自由で頑固者のA・Mナイル氏はインドに戻れるようになると

1年の半分はインドで過ごしたいと言い出し

言い出したら誰にも止められないナイル氏は

当時大学生だった息子のG・Mナイル氏にお店を任せるようになりました

G・Mナイル氏は子供のころからお店の手伝いをしていたので、引き継ぎはスムーズに行きました

しかも父親のA・Mナイル氏よりも才覚を発揮しお店を発展させていきました

G・Mナイル氏により今の「ナイルレストラン」は今も繁盛店で長期にわたっって経営出来ているのです

A・Mナイル氏はのちに、日印友好の功績により勲三等瑞宝章を受けています

 

 

 

メニュー

YUKOさん(@roseyuko.yg24)が投稿した写真

メニューは色々あるのですが、何と言っても名物は

「ムルギーランチ」です

ムルギーとは「鶏肉」のことなのですが

7時間煮込まれたスパイスの効いたカレーの中に

トロトロに煮込まれた骨付きの鶏肉が丸ごと一本と

マッシュポテトにキャベツ、ターメリックライスが盛られた他では味わえない唯一無二のカレーなのです

カレーはフルーツ的な甘みを感じますが、スパイスがかなり効いていてピリリと辛いです

お店に一歩入ればスパイスのいい匂いでプンプンしています

運が良ければ名物おじさんのG・Mナイル氏に出会えます

「ムルギーランチ?」

「ムルギー?」

と半ば強制的に

「ムルギーランチー以外頼むな!」

と言わんばかりに聞いてきますので、そこは逆らわずに「ムルギーランチ」を注文しましょう^-^

辛いから水を飲むのですが、テーブルに水ピッチャーは置いてなく

店員さんが見計らって注いでくれます

鶏肉は骨付きですが、インド人の店員さんが目の前できれいに骨と肉の部分にほぐしてくれます

飲食店経営者の立場からすると、こういう作業に人件費を使いたくないのですが

この労力と時間をお客様に提供できているから

価値が高まることにより、お客さんに人気となるのでしょう

こういうのは値段が高い飲食店でないとできないですからね

「写真大丈夫?」などと

鶏肉をほぐす前に店員さんは聞いてくれたりします

今はSNSに投稿する人多いですし

投稿してもらった方がお店にとっても宣伝になりますしね

そうして鶏肉をほぐしてもらったら、すぐにそのまま食べてはいけません

カレーと鶏肉、マッシュポテトにキャベツ、ターメリックライスをすべて混ぜて食べるようにススメられるので

ここも逆らわずに言うとおりにしましょう

そうしないとG・Mナイルさんは悲しんでしまいます

実際にすべて混ぜて食べると

辛いカレーがマッシュポテトや野菜と混ざることにより

コクが増し、とてもマイルドになり、鶏肉との相性が抜群なので

混ぜて食べることをすすめられるのも納得です

岩手米

(写真の方が2代目のG・Mナイル氏)

意外ですが、お米には岩手のお米「いわてっこ」を使っています

なんでもG・Mナイル氏が大の岩手好きで、いわて文化大使の肩書まで持っています

そのお米を、今の時代も釜を使ってナイル流に炊いているので

ムルギーランチにあうお米が炊き上がるのです

 

 

G・Mナイル氏

G・Mナイル氏は有名なのであなたもテレビなどで見たことがあるのではないでしょうか?

欽ちゃんこと萩本金一や関根勤、小堺一機など多くのタレントが所属する

あのタレント事務所の「浅井企画」

G・Mナイル氏も所属しているのです

だからテレビ番組などにも多数出演し、ナイルレストラン自体も多くのメディアで取り上げられています

お店の場所が歌舞伎座の楽屋の向かいにあることからも、歌舞伎界の方々との親交も広く深く

あの海老蔵襲名公演や歌舞伎界のファン感謝祭などでも出演し客席から拍手喝采をうけるほどなのです

 

suv032さん(@suv032)が投稿した写真


あとは「パトカーのおもちゃの収集日本一」の肩書があるくらい警察が大好きなのです

警察が好きすぎて、都内に「警察資料館」を個人で所有しているほどなのです

警察関係からも信頼が厚く全国の警察関組織でも多数公演をしています

この警察との関係からか

1997年に隣のビルの火災で、ナイルレストランもほとんどが焼けてしまい

銀座という土地柄、立ち退きで閉店の危機がありました

火事翌日には、地上げ屋の暴力団が訪れてきましたが

ちょうどそのタイミングで、警視庁の防犯課長と築地警察の署長が訪れ

「お見舞いでございます」とお見舞いを持ってきてくれました

それを見た暴力団はすぐに退散し、それ以降姿を現すことはなかったそうです

あと

「銀座ミツバチプロジェクト」というのをあなたはご存知でしょうか?

これを始めたのが実はG・Mナイル氏なのです

昆虫を増やすことは、自然を愛することになり

花がいっぱいの皇居が近くにあるから銀座でもミツバチが飼えるとし

そのミツバチから取れたハチミツでカステラなどを作り

銀座のデパートなどで販売出来るようにする

と、銀座を元気にすることを考えているところが素晴らしい

一見、おしゃべり好きの陽気なおじさんですが

日本人以上に日本のことを愛している素晴らしい方なのです

 

yuka_suikaさん(@yuka_tangmo)が投稿した写真

 

さらにG・Mナイル氏はインドから従業員を呼んで働いてもらっているのですが

彼らには毎年、故郷インドに2か月間などの長期間にわたり帰郷させるようにしています

まさに従業員本人と従業員の家族への優しさを伺い知れる人柄ですね

だから皆に愛されているのでしょう

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか「ナイルレストラン」

日本で最も古いレストランにして、最も人気のある有名なお店

そして皆に親しまれている有名な人気のおじさんG・Mナイル氏

彼に会いたいがためにお店を訪れる人もたくさんいます

海老蔵さんをはじめとした歌舞伎界の方々や

多くの芸能人にも愛されているお店です

「ムルギーランチ」を食べに行くのも良し

G・Mナイル氏に会いに行くのも良し

是非、「ナイルレストラン」に行ってみてくださいね!

 

 

住所 東京都中央区銀座4-10-7

TEL 03-3541-8246

営業時間 平日11:30-21:30

日曜・祝日 11:30-20:30

定休日 火曜日

 

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