そもそも子育てにおいてどのような場合に叱ることが多いのでしょうか。まず思いつくのが、してはいけないことをした場合と考えることが多いと思われます。
例えば、遊んだ後にお片付けをきちんとしないといった場合や、スーパーなどで走り回ったりする場合、身近なところでは返事をしない場合ということもあるでしょう。
ではどうして子育てにおいて叱るという行為をしていく必要があるのでしょうか。それは叱ることを通じて子どもにしてはいいことと悪いことを理解させるためだと思われます。このため、親が感情的になった時に怒鳴ったりするということではなく、あくまで冷静に正しいことを伝えていく必要があるのです。
感情的にというわけではないですが、大声を出したりするケースというのは命にかかわる場合であったり、著しく道徳に反していた場合が多いのではないでしょうか。このため、大抵の場合、叱るという行為は冷静に子どもに伝えることを表しているのです。
では子育てをする上で叱るということのメリットというのは具体的にどのようなことがあるのでしょうか。まず基本的に善悪の判断ができるように子どもに躾をすることができるというメリットがありますが、その他にも叱った後にしてはいけない理由を説明することで子どもに社会の道徳やモラルの意味を教えていくことができるという利点があるのです。
例えば、先ほども少し触れましたが、スーパーを走り回る例においても、子どもを注意をした後にお店や周りの人に迷惑がかかるという理由を説明することで、子どもがなぜ怒られたのかを理解できる可能性がかなり高まります。
その時はわからないことがあっても理由を伝え続けることにより、子どもの心の中に「自分の親はこういう時にこういうことをよく言っていたな」という印象で残っていくのです。そして子ども自身が成人して社会に出た時に社会で色々な経験を積んでいくと思われますが、うまくいかなかった時にこそ親の躾の言葉が蘇ってくるのです。
そこで初めて子どもは自分が社会に出ても大丈夫なようにいつも叱ってくれたんだな、ということがわかるのです。
このため、叱ることをメリットに変えるにはただ叱るだけではダメです。もちろん一部は伝わるかもしれませんが、中にはどうして怒られたのかわかりにくいタイミングというのも沢山あるのです。このため、親は常にどうして叱る必要があるのかを同時に考えていく必要があるのです。それによって叱るだけでなく諭すということも同時に行っていけるのです。
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