車検を通すことで得られるメリット
車検の時期が来たときに車検を通すメリットは、その車にまた乗り続けることができる点です。
車検を通っていないと公道を走らせることはできませんが、通せば普通車であれば向こう二年間は走行する許可を得られます。
買い替えをするのに比べると費用が少なくて済み、乗り慣れた車に乗り続けられる安心感があるのが特徴です。買い替えをすると中古車であっても数十万円はかかり、新車を購入したら数百万円の出費になってしまいます。
車検費用もかかるのは確かですが、ディーラーで充実した内容の車検を受けても十万円から二十万円程度で済ませることが可能です。
車検をとりあえず通してもう少しの期間は走れるようにしたいという場合には車検専門店で安く車検を通したり、自分で車検場に車を持っていってユーザー車検をしたりすることもできます。
ユーザー車検をしたときでも法定費用である自動車重量税や自賠責保険料、印紙税については必ず必要になりますが、多少の整備ができる人なら車検費用はかなり安くすることが可能です。
費用をあまりかけたくない人や愛着のある車にずっと乗っていきたいという人には車検を通すのが魅力的な選択肢となります。
車検を通して乗り続けるデメリット
車検時期が来たときに車検を通すデメリットとして代表的なのが走行年数や走行距離が着実に増えていってしまうことです。
まだ三年前に買った新しい車だというのならあまり大きな問題にはなりませんが、走行年数や走行距離が増えていくと着実に車のパーツが劣化していって修理を必要とする頻度が増えていきます。
メンテナンスにかかる費用がだんだんと増えていってしまうことに加え、もともと古い年式の車に乗っている場合にはパーツなどが手に入らなくなることもあるのがデメリットです。
また、車を登録してから13年が経ったときには特に注意が必要であり、13年が経過してしまうと税金が高くなります。自動車税も自動車重量税も割増になってしまい、排気量の多い車ほど負担が大きくなるので気をつけなければなりません。
ディーゼル車の場合には10年の時点で税金が高くなるので、さらに年数については熟慮が必要になります。一般的には車の寿命は10年、走行距離にして10万キロとされているので、これ以上長くなる場合には車検を受けるかどうかはよく考えることが必須です。
また、車検を通し続けて走行年数や走行距離が増えていくにつれて、売却したいと考えたときに評価額が低下していきます。
買い替えをしたいときに下取りや買取を依頼しても一円にもならない状況に陥りやすいので、早めに買い換えた方が良いと考えることもできるのです。
車を買い替えを選んだときのメリット
車検の時期が来たときに車を買い換えるのは時期・タイミングとして適しているのがメリットです。
車検は最初の購入時には三年後、それ以降は二年後というのが普通車での基本的なサイクルですが、この期間設定には意味があります。
この程度の期間で車の各部品の消耗が著しくなることが多く、メンテナンスをしないと安全に走行できない状態になりやすいのです。車検はそもそも安全に公道を走行できるための最低条件を満たしているかどうかを検査するための手続きであり、リスクが高いタイミングで実施するようになっています。
そのため、この時期に車を買い換えるとちょうど大きなメンテナンスが必要になっていたときに次の車に乗り換えることができる場合が多いのです。特に新車になると走行年数も走行距離もリセットされるので、また長期間同じ車に乗れるようになります。
新車になるとメンテナンスが行き届いていて当面は修理や整備の費用が少なくて済み、次の車検も三年後になるので車検費用も当面はかかりません。
以前よりも新しい車を選べば走行性能も向上していることが多く、より走りやすい車に乗れる可能性が高いのもメリットです。
これに加えて、次の車検時期に買い替えをするよりも車が高く売れると期待できるのも魅力であり、車検を通すか買い替えるかで悩んだ場合には費用対効果の高い選択肢になることがよくあります。
車を買い替えたときに生まれるデメリット
車を買い替えてしまうことにはデメリットもあります。車の買い替えには膨大な費用が必要になることが多く、ローンを組まなければならない場合も少なくありません。
もともと自動車ローンを組んでいたという場合には売却するために繰り上げ返済をしなければならないのが基本です。購入のためにはディーラーとの交渉をしたり、中古車を買うときには中古車店を比較検討して安くて良い車を探したりするのに手間もかかります。
売却手続きについてもディーラーの下取りを利用すれば比較的簡単ですが、高く売ろうとすると買取店で査定を受けて見積もりを比較する労力も必要です。
費用も労力も莫大になることが多いのは承知の上で行わなければならないのが車の買い替えであり、特に予算的に難しい場合には断念せざるを得ません。購入費用だけでなく自賠責保険などの諸費用についても用意しなければならないことは念頭に置いて買い替えをするのが大切です。
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