知っておきたい自動車保険のパッケージ保険の特徴と種類
保険にはパッケージ保険というものがあり、迷ったときに選んでおくと安心しやすいメリットがあります。
パッケージ保険とは対人賠償保険や対物賠償保険、人身障害保障保険などの様々な保険をまとめて一つのパッケージ商品にしたものであり、その全ての保険に加入することによって通常は保険料が割安になっているのが特徴です。
一般的に必要とされるような保険内容を組み合わせてあるため、保険内容の吟味に苦労しているときにはパッケージ保険に入っておくと安心できます。
自動車保険の場合には搭乗者傷害保険、自損事故保険、無保険車傷害保険、車両保険といったものも加味してパッケージ化されているのが特色です。
自動車保険のパッケージ保険については分類が行われていて、SAP(自家用自動車総合保険)、PAP(自家用自動車保険)、BAP(一般自動車保険)、ドライバー保険(自動車運転者損害賠償責任保険)が代表的なものとなっています。
これらのうちでどれに加入するのが良いかを判断できるようにするには、個々の特徴を理解するのが必須です。
SAP(自家用自動車総合保険)とは
SAP(自家用自動車総合保険)は自家用車を利用する人が入っておくとほぼ網羅的に保証を受けられるようになっているパッケージ保険です。
SAPとはSpecial Automobile Policyの略であり、最も充実した総合保険であることを意味しています。
対人賠償保険、対物賠償保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険、無保険車傷害保険、車両保険の六種類がセットになっているので基本的にはこれだけでほとんどのケースにおいて保険でカバーしてもらうことが可能です。
それに加えてSAPで特徴的なのが示談交渉の代行サービスが広く含まれていることです。
対人事故と対物事故のどちらについても示談交渉を保険会社が代行してくれるので安心の保険内容になっています。
ただし、人身障害保障保険については任意加入になっているのが原則です。
必要に応じて加入を検討すると良いですが、もともとSAPは保険料が高めなので費用対効果を考えて選択する必要があります。
SAPでは自家用の普通乗用車、小型乗用車、軽四輪乗用車、小型貨物車、軽四輪貨物車が加入できるようになっているので、一般的な家庭であれば利用可能です。
PAP(自家用自動車保険)とは
PAP(自家用自動車保険)はPackage Automobile Policyの略であり、基本的なパッケージ保険としてよく利用されているものです。
SAPに比べると補償内容が充実していないのは確かですが、通常はこれだけで十分と判断する人が多くなっています。
パッケージ化されているのは対人賠償保険、対物賠償保険、自損事故保険、無保険車傷害保険、搭乗者傷害保険の五つです。
車両保険がないのがSAPと異なる点ですが、任意加入することはできます。
人身障害保障保険についても追加加入することができるので合わせて検討するのが大切です。
PAPでは示談交渉サービスが対人事故に限られていて対物事故については利用できないのに注意しなければなりません。
また、PAPはSAPとは違ってあらゆる自動車で加入することができます。
SAPに対応していない二輪車でも問題はないので、バイクに乗っている人が充実した自動車保険に入りたいと考えたときには有力候補です。
BAP(一般自動車保険)とは
BAP(一般自動車保険)はパッケージ保険の一つとして位置付けられていますが、基本的には任意に保険内容を選択できる保険商品になっています。
Basic Automobile Policyの略であり、自分で必要な保険をパッケージ化して申し込めるのが特徴です。
基本契約として対人賠償保険に入らなければならなくなっていて、付帯サービスとして自損事故保険も含まれています。
それ以外のものについては全て自由に選択できるので、自分の判断で必要な補償を選びたいという人に向いているパッケージ保険です。
BAPの場合にはSAPやPAPに比べると保険料が安くなりますが、補償内容にも違いがあるので注意しなければなりません。
特に理解しておきたいのがBAPでは示談交渉サービスが付帯していないことです。
トラブルが起こったときには対人事故でも対物事故でも自分で対応しなければならないのがBAPの特色と言えます。なお、BAPについてもあらゆる車種で契約することができるのが基本です。
ドライバー保険(自動車運転者損害賠償責任保険)とは
ドライバー保険(自動車運転者損害賠償責任保険)は基本的には車を持っていない人のための保険です。
レンタカーやカーシェアリングを利用する人が運転しているときにトラブルに見舞われたときに補償を受けられるのが特徴です。
友人の車を利用した場合にも適用可能であり、運転免許証を持っている人ならいつでも加入できます。
補償内容についても自分で自由に選択できるので、必要な内容だけを選んで申し込めるのが魅力です。
車を持っていないけれどよく運転をするという人にとって唯一利用できるパッケージ保険となっています。
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