軽自動車を比較!7つのメーカーの特徴

軽自動車のトップブランド、スズキ

スズキは軽自動車の中ではトップクラスのブランドで、この部門を長い間牽引し続けてきました。ファミリータイプから初心者向けのエントリーカーや、燃費効率の高いエコカーに強いメーカーとして知られています。

そしてユーザーの声にしっかりと耳を傾けてその意見を取り入れた車種を数多く販売してきたので、ユーザーから熱い指示を受け続けています。いまでは軽自動車といえばスズキといわれるほどに、軽自動車に強いイメージが持たれています。

具体的な車種としては、カッコいい印象のあるワゴンR、ファマリー仕様のスペーシア、商用向けのアルトなど、幅広いターゲットに利用できる車種をそれぞれ販売しています。

またスズキとしては珍しいタイプの、オフロード向けのジムニーなども積極的に製造販売しています。スズキ の2017年度の販売台数は約56万台、国内シェアは30.2%です。

 

トップクラスの高品質、ダイハツ

ダイハツは、軽自動車に求められるニーズに対して幅広い車種で対応しているメーカーです。ダイハツの代表車となったスーパーハイトワゴンのタントは、小さい子どもがいる家庭でも選ばれる軽自動車として、ファミリー層のファーストカーとなる軽自動車という新しいモデルを生み出しました。

ダイハツはトヨタの子会社になっているので、世界のトヨタに準ずる車として遜色ないように、軽自動車といえども上質なつくりをしています。

ダイハツの車は走行性と燃費効率が良く、万人受けする王道のデザインが幅広いユーザーに愛されています。

一般車も出していますが、軽自動車のイメージが強くあまり売れていないようです。ダイハツは軽自動車の中ではスズキと肩を並べるトップクラスのメーカーです。2017年度の新車販売台数は60万台で、国内シェアは約32.7%です。

 

人気車デイズルークスが牽引、日産

軽自動車や普通車の分野で、総合的にトヨタに続く国内2位の地位を確率しているのが、日産です。日産は他社とも積極的に共同開発をしています。

日産と三菱ではNissan Mitsubishi Kei Vehicleの頭文字を取った合弁会社NMKVを立ち上げて、大人気モデルのデイズとデイズルークスを共同で開発し販売しています。三菱自動車が開発し、日産が販売するという戦略です。

上質な室内空間と高い燃費効率が一般のユーザーに好まれ、人気車種となっています。さらに、スズキのOEM供給を受けて、ユニークなモデルのスーパーハイトワゴンのモコや、NV100クリッパーを開発しています。

2017年度の日産の販売台数は約18万台、国内シェアは9.9%ほどになります。

 

共同開発で活躍、三菱

三菱自動車は、日産との合弁会社NMKVで開発したeKワゴンと電気自動車のアイムーヴが主力商品です。

三菱自動車の歴史は古く、軽自動車分野でも古くから支えてきました。2000年代の経営不振で一度撤退しましたが、定評のある技術力と品質を生かす形で、日産との合弁会社NMKVでの開発販売を続けています。

大きな特徴として、他社と被らないオリジナリティのあるボディデザインや質感などがあります。NMKVで開発したekワゴンの広い車内空間とトップクラスの燃費効率は、業界でも有名です。

2017年度の売上台数は約5万6000台、国内シェアは3%です。

 

 

OEMで販売に特化、マツダ

マツダの軽自動車は、スズキからのOEMが中心となっています。

OEMとは、Original Equipment Manufacturingの頭文字をとった略称で、相手のブランドを製造して供給することを意味します。スズキのブランドを活用しているので、あまり製造しないで販売に専念しているイメージです。

マツダの軽自動車で人気のモデル、キャロルもスズキからのOEMです。マツダは軽自動車よりも、小型車と普通自動車の販売が好調です。

2017年度のマツダの自動車販売台数は約4万台で、国内シェアは2.2%でした。

 

 

売れ続けるN-BOX、ホンダ

ホンダは国内3位の自動車メーカーで、日産と競い合っています。

ホンダは軽自動車にも人気モデルが多く、代表車のN-BOXは好調な売れ行きを続け、スズキとダイハツを脅かすほどの存在になっています。

ホンダは他の自動車メーカーよりは後発組ですが、そのスタートは軽自動車でした。三菱自動車やマツダのようにOEMをせずに、自社のブランド力を上げ続けています。

ホンダの車は実用性はもちろんのこと、燃費効率も良くデザイン性も高いといったように総合点の高いモデルが多いです。2017年度の自動車販売台数は約34万台、国内シェアは18.6%です。

 

優れたコストパフォーマンス、スバル

スバルといえば、昔てんとう虫の愛称でロングセラーになったスバル360が有名です。

その後も富士重工の中でスバルブランドとして軽自動車の開発を続けていましたが、現在ではダイハツからのOEMが中心になっています。

エントリーカーのプレオなどダイハツと似た車種に限られますが、ネームバリューがダイハツより落ちる分、スバルの方がコストパフォーマンスに優れている印象があります。軽自動車ではOEM供給になりましたが、普通車部門ではマツダに注ぐ人気を見せています。

2017年度の販売台数は約3万3000台、国内シェアは1.8%です。

 

 

 

 

 

 

 

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